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アグネスタキオンを悼む

たった4戦しかないアグネスタキオンの競馬人生のうち、一番強烈な印象として残っているのは、伝説ともいわれるラジ短でも、最初で最後のG1制覇となった皐月賞でもなく、新馬戦です。

一番人気はアンライバルドの兄であるボーンキング。2着に入ったのは後に富士Sを制するメイショウラムセス。決して弱いとはいえない、むしろ強力ともいえるこの面子を相手に圧倒的な強さを見せ付けたのがアグネスタキオンでした。あっという間に後続を置き去りにした脚。新馬戦でこれだけのパフォーマンスをしてみせる馬は今だって決して多くはありません。それを後の重賞勝ち馬2頭を相手にやってのけたのだから、その驚きといったらありませんでした。
そしてご存知の通りこの後ラジ短でジャングルポケット、クロフネと最初で最後の三強対決となるわけですが、実績もあってかタキオンは3番人気。ただあの新馬戦を見ていた僕は、タキオンが圧倒的だろうと思ってみていました。結果はご存知の通り。

このレースは間違いなくタキオンのベストパフォーマンスでしょう。パフォーマンス順でいうなら個人的にはこの次に新馬戦、その後に弥生賞、皐月賞という順でしょうか。脚部不安が主な原因でしょうが、3歳時の2レースというはこの馬の本当の走りではなかったように思います(特に皐月賞は)。そしてそれでいて、ジャングルポケット、ダンツフレームといったところを寄せ付けなかったのですから、この馬の強さは底知れないものがありましたね。たった4戦ですが、この馬並みのパフォーマンスを見せた馬は、この後ではディープインパクトくらいでしょう。

種牡馬になっても、現時点で既にダイワスカーレット、ディープスカイを出してこの馬の持つポテンシャルが本当に高い次元にあったことを証明してみせました。それだけに、11歳という若さでこの世を去ってしまったことは本当に惜しいといわざるを得ません。SS系ではマンカフェ、フジキセキ、スペシャル、ネオユニヴァース、そしてディープやハーツといった強力なライバルがいますが、タキオンはその中でも最上位の結果を残せるだけのものをもっていましたから。

そして何よりも、もっと長生きさせてあげたかったですね。引退直後に一度だけ社台ファームで会うことが出来ましたが、そのときタキオンは静かな牧場で、無心で牧草を食べ続けていました。現役時代をあっという間に駆け抜けただけに、引退後はあののどかな自然の中で、もう少しのんびりと牧草を食べながら過ごさせてあげたかった、とそれが残念でなりません。

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受信: 2009年6月24日 (水) 12時26分

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