【動画で回顧】記録ずくめのサクラサク……桜花賞

関東馬の勝利、美浦所属ジョッキーの勝利、福島デビュー馬の勝利、レコード決着……。

'10桜花賞 / アパパネ

ハロンタイム
12.6 - 11.2 - 11.8 - 11.9 - 11.4 - 11.1 - 11.1 - 12.2

'09
12.4 - 10.8 - 11.7 - 12.0 - 12.2 - 11.7 - 11.6 - 11.6

'08
12.4 - 10.9 - 11.3 - 11.8 - 12.1 - 11.7 - 11.6 - 12.6

なんといっても特徴的なのは、残り800からのロングスパートです。オウケンサクラ=アンカツのこの動きによって、後方にいた馬は脚を使わされているんじゃないでしょうか。馬場の恩恵があったとはいえ、実質的にはスタミナ勝負。あれ?これオークスに直結するんじゃねーの?

そんな中で、最後オウケンを捻じ伏せたアパパネはやっぱり強いんだろうなぁということになるでしょうか。血統的にはあんまりオークスで買いたいタイプではありませんが、いやいや、これは2400とはいえそこそこやれてしまうんじゃないでしょうか。コースも赤松賞を見る限り東京のほうがあってそう。今度はホームゲームだし、これはオークスでも三連複なら不動の軸馬でしょうか。

オウケンサクラはしてやったりの2着。さすがのアンカツさまで、スタミナ勝負の桜花賞にしてしまいました。切れる脚がないだけに、作戦としてはこれが最上だったか。それでいてアパパネに負けたというのはショックではあるかもしれませんが、オークスに向けては血統面ではこちらが有利。

エーシンリターンズは低評価を吹き飛ばす快走でした。ただ気楽に乗れた分もあり、オウケンを交わせそうで交わせなかった辺りは、オークスに向けて不安が残る結果ではあるかもしれません。ただレースセンスは非常にある馬。距離面での不安はあるものの、決して軽視はできないと思います。

負けた中で一番評価を上げただろう馬はショウリュウムーンでしょう。直線は前が空かずに外に持ち出してから猛然と追い詰めての4着。ただ最後の最後はエーシンとほとんど変わらない脚色に。過大評価をされるようなら嫌うのもありかもしれません。上がりもアパパネと0.1秒。位置取りもそこまで後ろではありませんでした。ここをどう見るかによって、評価はだいぶ変わりそうです。

アプリコットは上手く流れに乗れたにもかかわらず5着。輸送や馬体重減が響いた面もあるでしょうが、人気と比べるとやや不甲斐ない結果だったでしょうか。ただ東京のほうがあってるでしょうし、距離も伸びたほうがよさそうな馬。完成度ではまだ上位陣に見劣りますが、まだオークスまで1月ありますし、巻き返しの可能性は十分だと思います。

あとは最速で追い込んだシンメイフジは展開が向かなかったことが大きな要因でしょう。ギンザボナンザは出遅れが全て、アニメイトはやっぱり-20かなぁといったところで。

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【動画で回顧】悲願成就……'10高松宮記念

4連勝でのG1奪取は中身が濃い。

'10高松宮記念 / キンシャサノキセキ

騎手のコメント(ラジニケニュース)
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-182168.html

ハロンタイム
12.0 - 10.4 - 11.1 - 11.4 - 11.4 - 12.3

外差し馬場にはならず。ペースも例年通りの消耗戦でした。追い込みで有力視されていたプレミアムボックスの上がりがキンシャサと0.1秒しか変わらないのですから、実にタフな馬場だったということだと思います。

そうなると、キンシャサにとっては前走重馬場を克服したことが大きな意味を持っていたのかな、と。ここ最近の連勝は非常に中身の濃い三連勝でした。出遅れ克服、重馬場克服。一つ一つ着実にステップアップしてきたことが結実したレースでした。最後はビービーに詰め寄られましたが、残して見せました。これも成長の証でしょう。

ビービーは前走から馬体重を絞り、巻き返しに成功。それでも頂点への壁は遠かったわけですが……。外枠発走もややマイナスに働いたかもしれません。ただキンシャサと比べると順調に運んでこれたとは言いがたく、秋に巻き返す可能性は十分あると思います。

3着はエーシンフォワード。最後の伸びは凄かったですが、後一歩届かず。距離が若干短かった気もしますが、それでいてこの着順。とりあえず1400に出てきたら無条件で有力視してもいいかもしれません。京王杯スプリングC?

4着のサンカルロは内に突っ込んできましたが惜しくもとどかず。ただ去年の秋は不調に陥ってたのを、ここにきて持ち直しましたね。1200に対応できたのも大きいと思います。というか1600よりはこっちのほうがいいんじゃない?

アルティマは出遅れが全て。それでいてあれだけの脚を見せるのだから、実力は本物でしたね。G1制覇は子供たちに託しましょう。いい仔を出してくださいな。


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【動画で回顧】ここまでの3歳クラシックのおさらい~牡馬編~

弥生・スプリングの二大ステップレースを前に、一旦まとめます。

◇同条件は直結するか

'10京成杯 / エイシンフラッシュ

ハロンタイム
12.5 - 11.1 - 13.6 - 12.7 - 13.3 - 12.6 - 12.6 - 12.4 - 11.4 - 11.4

ドがつくスローペース。アドマイヤテンクウは好走していますが、能力的にはそこまで信頼できるかどうか。とはいえ、弥生賞も例年スローペースなんですけどね。

エイシンフラッシュもハイペースを経験していない馬ですが、この馬はとにかく競馬が上手。まぎれの多い皐月賞ではこういう馬がさらりと好走する可能性も大いにあります。次走は若葉賞のようですが、ここで負けたからといって大きく評価を下げることはしないつもりです。

◇レースレベルは高い?低い?

'10共同通信杯 / ハンソデバンド

ハロンタイム
12.8 - 11.1 - 12.3 - 12.8 - 12.6 - 12.4 - 11.7 - 11.2 - 11.3

実はこちらもスローな決着。期待されたアリゼオはそもそもスムーズな競馬が出来ていませんでした。次走はノリさんでスプリングSとのことなので、もう一回見直したいところ。

勝ったのはハンソデバンドですが、流れに助けられた部分もあったような気がします。もちろん上がりでの加速っぷりは評価できるのですが、本質的にはマイル辺りがよさそう。それよりもダノンシャンティを評価したいところ。最後の伸びっぷりを見ても、この馬は距離が伸びてもよさそうですし、皐月、ダービーでも注目しておきたいと思います。

'10きさらぎ賞 / ネオヴァンドーム

ハロンタイム
12.8 - 11.1 - 11.4 - 12.3 - 12.8 - 12.4 - 12.0 - 11.7 - 12.1

どちらかといえばレーヴドリアン=藤岡兄が差し損ねたレース。なんか川田騎手に変更っていう話も流れてますが、どうなんでしょうか?

ネオヴァンドームも一瞬いい脚を使っているのですが、それ以上にレーヴドリアンの脚が凄かった。正直なところ、勝敗はジョッキーの腕の差、という気がします。ただああいう狭いところに突っ込んでいけるというのは大したもの。混戦になったときに抜け出してくる可能性はありそうです。枠に注目しておきたいところ。

'10シンザン記念 / ガルボ

ハロンタイム
12.5 - 11.1 - 11.5 - 12.2 - 12.1 - 12.1 - 11.4 - 11.4

いいペースで逃げてるんですよね。というわけでガルボ強すぎワロタなレース。どちらかというとNHKマイルCのステップでしょうけどね、このレースは。

◇重賞以外からも

'10若駒S / ヒルノダムール

ルーラーシップはアルメリア賞の抽選通るかな……。

このレースでヒルノダムールが強さをみせたことで、ラジニケ組の評価が固まった気がします。この馬自身も力をつけてきていて、ヴィクトワールとの逆転の可能性も0ではないでしょうね。

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【動画で回顧】完全無欠…フェブラリーS

東京競馬場にいってまいりました。結果はやや負けくらい?

'10フェブラリーS / エスポワールシチー

ハロンタイム
12.1 - 11.0 - 11.7 - 12.2 - 12.2 - 12.1 - 11.6 - 12.0

去年の殺人的ハイペースに比べると、今年は藤田逃げというのもあってミドルペースに。ただそうはいっても2番手で行った馬に最後を35.6でまとめられてしまうとどうにもなりませんな。特に12.1から11.6への加速は卑怯としかいいようがない強さ。最後も流してたしなぁ。

というわけで、エスポに関しては文句なし。JCDで逃げて圧勝した後に、今度は二番手からの抜け出しなんていう王道競馬をやられた日には、周りはどうしようもないですね。AWのドバイではどういう結果になるか今ひとつわからないところもありますが、少なくとも日本のダート界では桁違いの強さを持っているといっていいでしょう。

テスタマッタは内枠が幸いしたのか、道中かかりそうなところを馬ごみのなかでなんとかなだめて直線へ。最初はちょっと抜け出すのには苦労しましたが、前が開いてからはエンジン全開。やっぱりこの距離だと破壊力が違いますかね。エスポは相手が悪すぎたとしても、サクセスブロッケンは並ぶまもなく交わしてるんですから、この馬も十分やったと思います。伸びしろもまだありそうですし、これからが本当に楽しみ。

サクセスブロッケンはこのレース一発勝負のウチパクの熱のこもった騎乗で、直線はエスポとの一騎打ちに持ち込むかと思いましたが、そこからは実力の違いを見せ付けられる結果になってしまいました。道中かかりぎみだったことを考慮してもマイルでこの着差は決定的でしょう。ただ後続と5馬身差がついていることから、この路線のトップであることには間違いはありません。

芝路線組は結局出番なし。レッドスパーダは結局のところダートよりは切れ味のいかせる芝ということなんだろうし、リーチに関してはパドックからちょっと元気がないようでもありました。後者に関してはちょっと立て直しが必要かもしれませんね。

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【動画で回顧】2009年中央競馬全G1レース集

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

というわけで、三が日の暇つぶし企画に、去年の全G1の動画で回顧のリンク集を。リンクは時系列ではなく、路線ごとに整理してあります。

全てのレースをまとめてみたい方はこちらの動画でどうぞ↓

三歳牡馬編

【動画で回顧】もはや敵なし…皐月賞
【動画で回顧】眠気を覚ます完勝劇…NHKマイルC
【動画で回顧】Never Give Up!…東京優駿
【動画で回顧】菊花賞馬は菊花賞馬から…菊花賞

三歳牝馬編
【動画で回顧】絶景かな、桜の女王…桜花賞
【動画で回顧】そして彼女は世界へ…優駿牝馬
【動画で回顧】二冠牝馬を完封…秋華賞

古馬中距離路線
【動画で回顧】マイネル軍団に春…天皇賞(春)
【動画で回顧】父の夢も掴んだ勝利…宝塚記念
【動画で回顧】石の上にも五年…天皇賞(秋)
【動画で回顧】人智を超えた馬…JC
【動画で回顧】夢の旅路は続く…有馬記念

古馬短距離路線
【動画で回顧】3年越しの頂点…高松宮記念
【動画で回顧】唖然、呆然、そして脱帽…安田記念
【動画で回顧】そこにいた王者…スプリンターズS
【動画で回顧】大団円…マイルCS

古馬牝馬路線
【動画で回顧】唯我独尊…ヴィクトリアマイル
【動画で回顧】イメージという名の呪縛…エリザベス女王杯

ダート路線
【動画で回顧】そのとき時代が動いた…フェブラリーS
【動画で回顧】余裕だよ…ジャパンカップダート

二歳G1
【動画で回顧】Fly High!…阪神JF
【動画で回顧】やれば出来るよ!…朝日杯FS

まぁいかに適当な回顧を書き散らしてきたか分かるっていうもんですな。お恥ずかしい限りです…。今年はもう少しまともな回顧が出来るように精進しなきゃいかんな。



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【動画で回顧】夢の旅路は続く…有馬記念

結局12月に入ってからのG1は固い決着が多かったですね。
'09有馬記念 / ドリームジャーニー

ハロンタイム
6.8 - 11.0 - 11.2 - 11.3 - 11.9 - 12.3 - 12.6 - 12.3 - 12.5 - 12.1 - 12.0 - 11.7 - 12.3

道中息を入れられるかと思いましたが、ミヤビやシャドウゲイト、それにマツリダが早めに来たせいでそうはなりませんでしたね。おかげでドリジャにとっては最高の展開。

ドリームジャーニーはスタートで出遅れましたが、流石に池添騎手も慌てませんでした。じっくり構えて後方から。マツリダが動いたあとにこの馬も上がっていくんですが、押しているフォゲッタブルと比べるとこの馬は本当に楽な手ごたえ。この手ごたえはまさに今年の充実度を象徴していたと思います。直線に入ってからは一頭違う手ごたえで、ブエナビスタを捉えてみせました。上がりももちろん最速で、申し分なしのGP連覇でした。やっぱり左回りでなければ現役牡馬では抜けていますね。
来年も現役続行ということで、中長距離路線はおそらくこの馬中心に回っていくことになるでしょうね。戦っていない三歳はロジくらいのものですが、ちょっと今のこの馬は手を付けられないんじゃないのかなぁ。血統的にもお父さんに似て晩生なところがあるのかもしれません。

ドリジャを現役牡馬では抜けている、と書いたのはブエナビスタが想像以上に強さを見せたから。今回はある程度先行する、という縛りがあったわけで、ノリさんとしてもその辺はちとやりにくかったろうな、という気はします。ただ道中の追走は決して無理なものではなかったし、そのことで馬に負担がかかったとはいえないでしょう。ただやっぱりもう少し外の枠で、もう少し後ろからだったかなぁという感じはします。まぁあくまでifの話ですが。
ただ与えられた状況の中ではベストを尽くした騎乗でした。マツリダが動いたときもすぐには動かず、むしろマツリダが道を作るのを待ってから動き出すという冷静さ。馬のほうも最後までドリジャに食い下がっていましたし、人馬ともやりきったというレースでしょう。秋は中々流れに乗れず、という結果でしたが能力があることは確か。とりあえず一旦ゆっくり休んでから、来年の競馬界を引っ張っていって欲しいと思います。

3着のエアシェイディは注文をつけての競馬。ごっちゃんいわく感性を信じての最後方とのことで、そのおかげで馬に余計な負担がかかることはありませんでした。ただそれでも4馬身離されてしまうという辺りはこの馬らしいところではありますね。ただこの年で秋天、JC、有馬と走りきったことは褒められるべきで、この馬自身の丈夫さというのもあるでしょうが、それと同じくらいに厩舎の丁寧なケアがあるということでしょう。こちらも現役続行。

4着のフォゲッタブルは枠が響きましたね。加えて早めに動いた分、最後エアシェイディに差される結果になってしまいました。ただこちらはこれからの馬であることは間違いなくて、来年は十分主役になれるだけのものを持っていると思います。春先はどうなることかと思いましたが、この辺は名血の底力ですかねぇ。

マイネルキッツは心配していたよりはコーセーがちゃんと乗っていて(笑)、能力を出し切ったレースだったと思います。でもやっぱり切れる脚を使えないだけに、もっと前から競馬をしたいところ。もちろん今日の流れで前につけることは勇気がいるのですが、強気にブエナをマークするくらいでよかったような気もします。JCでもそこそこの走りをしていて、来年の春天に向けて見限らないほうがよさそうです。

伝説の新馬戦の残り三頭はまさに明暗の「暗」。スリーロールスに関してはとりあえず命は拾ったようですから、それで十分でしょう。
リーチは距離がやっぱり長いですかね。来年はマイル路線にということになるでしょうからそこでもう一度、ということで。
それ以上に重症なアンライバルドは、いくらなんでも最下位はないと思っていましたが…。リズムが来るっているのもあるでしょうが、こちらも1800~2000がベストなんじゃないですかね。とりあえず一度0から作り直すべきだと思います。

◇というわけで

とりあえず今年の動画で回顧はこれでお終いの予定です。東京大賞典は予想だけになるかと。来年はもう少しちゃんとした回顧をあげられればと思いますので、これからも見捨てずによろしくお願いいたします。

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【動画で回顧】やれば出来るよ!…朝日杯FS

一族の悲願なる。

'09朝日杯FS / ローズキングダム

エグザイルはフジ版7:09頃から。それにしてもフジの中継はカメラワークは見にくいは実況は下手だわ…。エグザイルがなければ使わないのに。

というわけでレース自体を見る場合は下のラジオNIKKEI版を推奨します。

ハロンタイム
12.0 - 10.8 - 11.4 - 11.9 - 12.3 - 12.3 - 11.7 - 11.6

先行勢は揃って後ろの着順。前半で前がごちゃごちゃっとする展開だっただけに、最後のほうはどうしても苦しくなりますね。ダッシャーゴーゴーなんかは距離不安があったのにああなってしまってはどうにもなりません。

ローズキングダムはすっと流れに乗っての中団。後ろで引っかかってどうしようもなかったトーセンファントムとは対象的でした。この時点で相手は前でいい感じに進めているエイシンアポロン、といったところだったでしょうか。ニシノメイゲツは外枠が響いたかやはり後ろ目から。

エイシンアポロンが最初に動いて先行勢をやっつけますが、すぐにローズキングダムがやってきて、あっという間に交わしてゴール。結果としてはこの馬の強さだけが際立ったレースでした。

ローズキングダムは距離がちょっと短いという気もしましたが、マイルでこの着差は完勝といっていいでしょう。他のメンバーとはちょっとモノが違いました。レース運びも上手な馬ですし、距離が伸びたからといって引っかかるということもなさそうです。父キンカメという点からの距離の心配も少しありますが、どちらかというとローズバドに似ていると思うので、少なくともダービーまでは大丈夫じゃないでしょうか?現時点では皐月の最有力と見ていいでしょう。

エイシンアポロンは上手な競馬をしたうえでの結果なので、相手が強かったとしかいいようがありませんね。ただ決して着を狙っての2着ではないので、悲観する内容ではないでしょう。こちらはおそらくNHKマイルということになるでしょうが、順調に行けばこの馬が中心となるんじゃないでしょうか。

ダイワバーバリアンは直線ちょっと前が詰まったところはありますが、この着差では完敗というしかないでしょう。ガルボも隼人騎手が上手く乗ったな、という感じで能力としてはかなり差がありそうです。

ニシノメイゲツはとにかく枠がひびきましたね。出来れば先行したかったでしょうが。ただ上位と戦うにはここで3着には入っておきたかったところ。来年に向けては成長力がどれだけあるか、というところでしょう。

トーセンファントムはあれだけかかってしまうとどうにもならないのですが、加えて故障も発生していました。右前脚の浅屈けん不全断裂ということで、能失の可能性が高いです。能力を秘めている馬だけに残念ですが、ここは命が助かっただけ良しとするべきでしょう。

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【動画で回顧】Fly High!…阪神JF

案の定最終レースで減らしたでござる。

'09阪神ジュベナイルフィリーズ / アパパネ

ハロンタイム
12.2 - 11.0 - 11.9 - 12.2 - 12.3 - 11.8 - 11.1 - 12.4

ペースに関しては去年とほぼいっしょ。流石に大外からぶっこ抜いたブエナビスタと比べるのは酷ですが、上位馬は例年並みのレベルにあると見ていいと思います。

アパパネはゲート入りを嫌った上でロケットスタートというよくあるスタート。折り合いが心配されましたが今日はなんとかついていましたね。前走と比べてペースが早かったというわけでもないので、精神面での成長があったのかもしれません。もちろん次のレースで悪さをする可能性もあるのですが…。
最後の直線も空いた内側を上手くつくことが出来ましたが、珠玉だったのはゴーサインを出したときの脚。ウチパクがあっという間に差されてしまったというように、あの反応の良さは見事でした。それでいて最後まで脚も止まっていないのですから、力も本物。とりあえず桜花賞まではこの馬中心で回っていくと見ていいでしょう。

二着のアニメイトバイオは決め手の差が出てしまった感じがあります。先行していた分もありますし、直線も最後までアパパネに喰らいついていましたが、実力の差はちょっとあるんじゃないかな、と思います。春までにどこまで成長するかが鍵ですが、ゼンノロブロイ産駒なら早熟ということもないんじゃないでしょうか。にしてもロブロイ産駒がG1を走る時代になったのね…。

三着のベストクルーズは中団から差す競馬。こういう器用なところがあるのがこの馬の魅力な気もしてきましたが、3着に終わってしまう辺りもこの馬のキャラクターを特徴付けている気がします。器用貧乏から脱出するには思い切った競馬が必要な気もしますが…。

4着のラナンキュラスはエンジンのかかりがやっぱり遅い気がします。距離がもう少し合ったほうがいいとも思いますが、先行するのも向いてないような気がします。もちろん切れ味不足を補う意味もあるのかもしれませんが、ダラダラと脚を使うよりは思い切った競馬をするほうがよさそうです。まぁそのためにはもう少し距離が必要ということになりそうですが…。とりあえずオークス辺りまでは結果が出なくても見捨てないつもりで。

5・6着に入ったシンメイフジとタガノエリザベートは外に振られたのが痛かったですね。コーセーはG1になると普通のジョッキーになってしまうんだよなぁ。新馬戦では凄いのに。
それはともかく、あれだけ外を回ったにもかかわらず0.4差なのですから、この2頭は本物ですね。展開次第ではアパパネを上回っていた可能性も十分あります。とりあえず桜花賞に向けてはこの3頭がちょっと抜けたかな、という印象です。

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【動画で回顧】余裕だよ…ジャパンカップダート

阪神JF出走までの時間を利用して。

'09ジャパンカップダート / エスポワールシチー

ハロンタイム
12.5 - 11.1 - 12.7 - 12.5 - 11.9 - 12.1 - 12.4 - 11.8 - 12.9

12.7 - 10.5 - 11.9 - 11.9 - 11.8 - 11.3 - 12.1 - 12.4

下はフェブラリーSの通過タイム。距離の違いこそあれ、今回のペースがエスポワールシチーにとっていかに楽だったかということがわかると思います。いくらなんでもこんなペースで逃がしてはダメでしょう。まぁティズウェイがあっさり引いてしまったということもあるんですが、後続はもう少し競りかけていかないと。

ただエスポの精神面での成長も勝因の一つですね。ティズウェイと競る形になったときも、引っかかったわけでもなく、スムーズに先頭に立ちました。スピードの違いもあったでしょうが、あのときに馬が落ち着いていたのが良かった。その後も飛ばしすぎず、寄られすぎずという最高の形での逃げになりましたし、完全に本格化したということでしょう。アンカツ=マコトスパルビエロが一気に来たときもかか
たぶんこのままいけばフェブラリーも確勝でしょうし、その先はドバイということになりますか。個人的にはウオッカと同じくらい注目したいと思います。

2・3着にはレベルの高いといわれていた3歳勢が。テスタマッタが出ていればどうなっていましたかね。ただシルクメビウスも春先ユニコーンSを勝った時は世代のトップと言われた馬ですしね。ゴールデンメインもJDDの3着馬なわけで、これくらい走れてもおかしくなかったということでしょう。現状ではエスポワールとの差は大きいと思いますが、ヴァーミリアン以下は切って捨てているわけですし、この世代は本当に楽しみですね。

サクセスブロッケンは道中はいい位置につけていましたが、直線ではあっという間に離されてしまいました。エスポを負かしにいこうとした辺りは、春のチャンピオンの意地でもあったでしょうが、結果的には地力の差が出てしまった格好です。馬がまだ本当じゃないのか、衰えが見えてきているのか。二回連続の完敗ですからちょっとショックが大きいかも知れませんね。距離も1800が長いとまではいえないだけに…。

ヴェーミリアンもちょっとショッキングな負け方。位置取りはいつもあんなもんですからいいのですが、問題はジョッキーもいうように勝負どころでの手ごたえ。あんなに動かない馬じゃないはずですからね。年齢もありますし、精神面で何か抱えているとしたら…。とりあえずは東京大賞典へ向けて立て直しとなるんでしょうが、そこで結果が出ないようなら進退についての判断も必要になってくるでしょう。

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【動画で回顧】人智を超えた馬…JC

ダスカ基地の僕ですが、こう言わざるをえないでしょう。スーパーホースですよ、ウオッカ姉さんは。

'09ジャパンカップ / ウオッカ

ハロンタイム
12.7 - 10.5 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.0 - 11.4 - 11.4 - 12.3

現地でぱっと計った感じでは前半1000m59.0くらいだったのでちと早いなぁと思っていたんですが、案の定。リーチにとっては中盤で息を入れられなかったのが一番きつかったですね。アサクサに突かれる展開になるとはなぁ。

ちなみにパドックで一番良く見えたのはエイシンデピュティでした(笑)。あれだけの気配で秋天に出ていたらちょっとわからなかったと思いますよ。次によく見えたのはオウケンでこの2頭は買うことに決定。ウオッカ姉さんはここ最近男前な馬体だったのが、今日はちょっとシャープなお姉さん体型になったように見えました。パドックを回り始めたころはちょっと元気がなかったのですが、やっぱり違うものをもっているんでしょうね、周回を重ねるごとにオーラが増していく感じは圧巻でした。
対してConduitはちょっと馬体が寂しい感じ。長距離輸送の疲れがあったと思います。Just as wellはよく見えたので予定通り買い。リーチはよく言えば落ち着いている、悪く言えば元気がないといった感じ。
あとはマイネルキッツはちょうどいい感じ、レッドディザイアはギリギリの馬体で出てきたな、と思ってみていました。

結果的にはルメールマジック+ウオッカの底力が見事に融合した勝利だったと思います。道中の折り合いも完璧、上手く先団につけて(この辺りはもうルメールのお家芸といっていいくらい見事)、最後の追い出しのタイミングも完璧、それに応えた馬も見事。2400というのは決してベストの距離ではないと思いますが、それでもオウケンを捻じ伏せてみせたのですからね。史上初の牝馬によるJC制覇、7冠馬にふさわしい勝利でした。
この後の進退についてはこれからとのことですが、個人的にはもう休ませてあげていいんじゃないかと思います。陣営としては残された海外のタイトル、という考えもあるでしょうが、馬の年齢やずっと人気を背負って走り続けてきたことを考えると、いい幕引きのタイミングだと思います。

二着のオウケンは最初から直線勝負にかけるレース。ただ4コーナーで五十嵐バルクが膨れた影響をもろに受けてしまったのが結果的には痛恨に。あれがなければ差しきっていたでしょうが、まぁレース前からそこが追い込み馬の鬼門というのはある程度分かっていたことではあったので…。展開も底力勝負になって絶好だっただけに、残念な2着ではあります。ただ4歳馬のエースとしての役目は十分果たせたと思います。ただ有馬に出てきても買う気にはちょっとならんかなぁ。

3着のレッドディザイアは驚くとともに心配にもなる結果。あんなに走っちゃって大丈夫なんだろうか…。最後はConduitを突き放すキレを見せて上位に迫ってみせたわけで、馬の能力は超A級であることは間違いありませんし、頑張った馬は本当にえらいと思うのですが、さっきもいったように馬体はギリギリに見えたんですよね。しかも2.22.4という超高速決着なわけですし、この後の反動がないかどうかが心配です。

4着のConduitは体調が万全とは思えなかったので、この結果も仕方がないんじゃないかと思います。もし万全の状態で来ていればこの馬を含めた1着争いになっていたと思いますが、まぁそこはifなので。
とはいえ日本の馬場もあっていたようですし、日本でいい仔を出せる可能性も十分にありますね。

5着のエアシェイディは驚きました。ごっちゃんが最短コースを丁寧に回っていたこともありますが、馬がよくそれに応えましたね。こちらも8歳にしてますます盛ん、といったところでしょうか。ただG1ではやっぱり少し足りないのかなぁという気もします。

一番楽しませてくれたのはエイシンデピュティ。パドックでの見立ては間違ってなかったと思いますよ(笑)
最後は伸び切れませんでしたが、あれは距離でしょう。例えばもう少しゆったり流れていたら結果はわからなかったと思います。とはいえ3着はあると本気で思いましたからね。もう完全復活したと見ていいでしょう。この後はどこを使うのか分かりませんが、次に出てくるときはG1であろうと要注意だと思います。

リーチザクラウンは展開的にも苦しかったですが、もう少し抵抗してもよさそうではありました。距離もやっぱりマイルくらいがいいのかな?という気もします。ただ何よりもアサクサの出方が致命傷だったよなぁ。

案外だったのはスクリーンヒーロー。パドックでもそこまで悪くは見えなかったんですが…。デムーロも相変わらずの丁寧な騎乗だったし、結局はハイペース決着が合わなかったということなんでしょうかね。適距離も実はもう少し短いのかもしれません。

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